スピッ特有の病気

気管虚脱は気管支障害に起因する呼吸障害で中型犬に多く見られる。通常であれば筒状になっている気管支が扁平化して、気道をふさいでしまう症例で、ガチョウの鳴き声のような咳・喘鳴・が特徴であり、運動に耐えられず、短時間の失神、高温下、運動中、興奮時の咳の悪化といった症状を伴う。
スピッは抜け毛、メラニン色素沈着を伴う「黒斑病」と俗称される皮膚病に罹患することがある。雌犬よりも雄犬に発症する傾向があり、遺伝的疾患ではないかと考えられている。性成熟期以降に発症することも多いが、あらゆる年齢で発症する可能性がある。黒斑病と類似した症状を呈する疾病としてクッシング症候群、甲状腺機能低下症、慢性皮膚感染症、生殖ホルモン疾患があげられる。
その他、雄のスピッに見られる疾病として停留睾丸がある。この場合、停留している睾丸を外科手術で摘出する必要があると思われる。