フィラリアの予防薬

フィラリアの予防薬には、フィラリア感染を予防する効果はひとつもありませんということでした。
蚊が犬を刺すと、その傷口から体内に、フィラリアの幼虫が侵入して行き、犬に侵入したフィラリア幼虫は、皮下織で約3ヶ月程度で成長し、それから静脈系に侵入して、肺動脈末端へと移動します。フィラリア幼虫が成長してしまうと、薬を飲んでも殺せなくなるのですが、まだ若い段階であれば、薬を飲む事によって殺す事ができます。そのフィラリア幼虫を駆虫する薬が、フィラリア予防薬という薬です。従って、フィラリア予防薬は、実際には幼虫の駆虫薬です。本当の予防効果、すなわち体内に侵入させないようにする効果はないです。イベルメクチン製剤で、感染後半月から50日の幼虫を確実に殺す事ができ、ミルベマイシン製剤では感染後半月から60日の幼虫を確実に殺す事ができます。
フィラリア予防薬を毎月飲むという事は、フィラリアの幼虫をためて殺すということを、毎月定期的に行うという事です。従ってフィラリアの予防薬は、蚊が出始めたからすぐに飲まないといけない、というものではなく、蚊が感染能力を持ち始めて、一ヶ月ほどした頃から、そろそろ飲み始めれば駆虫が可能でした。現在はHDUという、蚊の感染能力獲得時期が分かっていましてだいたいの病院はそれにしたがって予防時期を考えていて地域によって、感染能力獲得時期はこの月からこの月くらいですので、この月に開始して、この月まで飲めば、大丈夫、ということを理解できました。